運動と心

人間の心は身体の動きととても関係していると感じる時が多々あります。

緊張や恐怖心があるときには、身体が縮こまり、猫背姿勢が強くなることが多いですし、逆に気分が晴れている時は胸を張り背筋が伸びた姿勢をとっていることが多いと感じます。

こういった心と身体の関係は姿勢だけに限らず色々な場面であてはまります。

心の状態により呼吸の速さや深さが変わることは皆さん経験があるでしょう。

筋は、危険を感じた時や何かに驚いたときには緊張し逃走反応を示します。

顔の表情は、うれしい時や楽しいときは自然と笑顔になり、悲しいときは泣き顔になります。

発声という行為も心と関係します。カラオケで気分が晴れることを体験される方は多いでしょう。

歩くテンポやスピード、内股歩きやガニ股歩きに違いも心の影響があるでしょう。

上にあげた例え以外にも、心と身体が関係することは、まだまだあるでしょう。

大事なのは、心の状態は身体の動きに影響するし、身体を意志的に動かすことで心の状態に影響するという相互関係です。

緊張したときにする意志的な深呼吸は心を落ち着かせるし、筋反応は意志的にコントロールできるので筋弛緩法というものが成り立ちます。笑いにより気分が晴れることもあるし、歌うことで気分が晴れることもある。意志的に胸を張り歩くことで気分を上向かせることもできます。

このように身体を意志的に動かすことで、心の状態を保つことは少しだけでも生きるのを楽にしてくれるものじゃないかなと、思います。