運動と脳

動物研究やヒトでの研究で、運動が人間の脳に好影響を与えること、アルツハイマー病などの神経変性疾患のリスクを低下させる助けになりうることが立証されてきています。

脳の中の海馬(記憶に関連している）や、前頭前皮質(計画や意思決定、マルチタスクなどの実効性認知機能と関連）に運動は良く応答しています。

実際どのような負荷が脳に応答を引き起こさせているのでしょう。

運動は身体活動であると同時に認知的活動でもあります。

脳機能低下を予防するには、単に運動量を増やすだけでなく、認知機能を高めるような運動を含むものが良いとされます。

例えば、舗装されていない道でトレーニングすることの多い大学生のクロスカントリーの選手は、運動不足になりがちな若年成人よりも実効性認知機能に関連する脳領域の接続性が高いという報告があります。

またバランス維持やスピード調整を求められるものや、数遊びのような知的ゲームを運動中に行うことも効果があると言われています。

まとめると、予測しずらく変化し続ける、認知的要求が求められる中で運動を行うことで、脳に好影響を与えられることになります。

身体と一緒に脳も鍛えましょう！