足のかたち

ヒトの足の指はご存じの通り5本あります。そのかたちは、親指(母趾）が一番大きく、指の向きはすべて平行になっています。

チンパンジーの足の指は母趾がほかの指と生える向きが違っています。

このおかげで物を握りやすくなり、木登りに役立つのでしょう。

では、ヒトの足のかたちのメリットは何なのでしょうか？

結論から言うと、ヒトの足の指のかたち、しいては足全体のかたちは、歩くということにメリットがあるのでしょう。

ヒトの足は土踏まずの部分がアーチ構造をしています。チンパンジーなどのほかの霊長類はアーチ構造を持ちません。このアーチ構造が歩行時の衝撃吸収、蹴りだしの力の増強に役立っています。これにより物を握ることはできなくても、長い距離を歩くことができるようになったのです。

また蹴りだしの時に荷重は母趾にかかるため、母趾がほかの指に比べ大きいのも力発揮のためにも必要なのだろうと思います。

トレーニングにおいても母趾を意識して行うもの、自然と母趾に荷重がかかりその機能が大事になるものがあります。

最近ではまだ小さい子供でもアーチがつぶれ偏平足になっている子が増えているようです。

真の原因はわかりませんが、外で運動したり遊んだりする機会の減少や、アーチ機能を補う靴などが要因になっているのかなと思います。

足の機能を高めるには、裸足やそれに近いかたちで外を歩き回ったり、でこぼこ道を歩いたりするのが本来はいいと思います。

裸足で歩くのは結構気持ちいいものです。公園などを裸足で散歩するのはオススメです。